プリンターに合ったインクを選ばなくてはいけない理由を解説

インクジェットプリンターはインクカセットを装着し、それを電子的に噴射して用紙に着色して乾燥定着させます。しかし、メーカー指定の専用カセットが高いので、互換製品なども売られていますが、印刷機メーカーはプリンター専用のインクカセットを使用するようと説明書に記載されています。専用のカセットを指定していると言うことが、必ず何らかの理由があるはずで、指定されていない互換品を使用すると不具合が出る可能性がある事が予想されます。そこでカセットの中身と性質を紹介し、何故印刷機に合ったカセットを選ばなければならないかを説明してみます。なおここでは、文章を簡潔にするために、主に日本の2大印刷機メーカーを例にとりあげて説明をさせて頂きますので、ご了承下さい。

顔料系と染料系があり、違いがある

顔料系は、用紙に滲まず、クッキリと印刷出来ますが、写真を印刷すると粒状に見える事があります。光沢写真用紙に印刷しても、折角の光沢が顔料系印刷することで若干減ってしまう欠点があります。また、顔料は固まりやすく、定期的に使用していないと詰まりを起こしやすいのです。他方、染料系はなめらかなグラデーションと綺麗な発色で写真印刷に適しています。しかし、普通紙に印刷すると滲んで発色も弱く薄い色になってしまいます。このように両者一長一短有りますから、性質を知った上で、使用目的に合わせて印刷機とカセットを選ぶべきです。プリンターメーカーはその印刷機に最適な専用カセットを発売していますから、異なる互換品を使用するとにじみや発色が異なってしまい、場合によっては酷く色が異なって見えます。

カセットには残量が分かるICチップが内蔵されている

エプソンの印刷機は、PXが付いた型番で始まるプリンタが顔料系のみを使用します。EPが付いた方型番で始まるものは染料系ですから写真印刷に適しています。キヤノンの印刷機は栗色以外染料系です。各社カセットに含まれる色数が異なり、色数が多いほど微妙な色合いを出せるようになっています。カセットにはインクとICチップが内蔵されていますが、ICチップは残量を計測してくれます。残量が分かれば、カセットの取り替え時期も分かります。また定期的なクリーニングの目安も教えてくれますから、目詰まりを解消してきれいな印刷が出来るようなシステムになっています。このようにメーカーごとに細かな点で異なりますから、消耗品はちょっと割高に思えるでしょうが、やはり純正品を使うのが一番美しく印刷できます。